"愛 飢男 (アイウエオ)"


今でも、夢に出て来る君へ。
特に言いたい事は在りません。
ただ、幸せで有れば良いし、
それだけで過去を認めておいて欲しいと思うだけ。
”愛”が何で有るかなんて必死に考えていた俺は、
”愛”が何で有るか知らなかったから、
ただ、必死だった。
「優しい」と言われる男は、
本当に優しさを持ち合わせてはいないし、
俺は、君を理解できてはいなかった。
理由を挙げれば、君を悪く言ってしまいそうだから、
何も言わない。
そう、過去に何も新たな言葉は無い。

どうしても、笑ってなければ成らなかった。
それが正しい事に思えていたし、
君に出来る、最後の優しさだった。
心を殺す。
心を消す。
君との思い出と共に、
これからの君の為に。
おかげで、何処かに無くしてしまった。
それが、俺を強く、
そして、弱くさせる。

ただ1つ言えるのは、
「解からない。」
それだけだ。
唯一、俺に有る真実。
最後の愛だ。

今では、君の住む町を見かけても、
うつむく事は無い。
暑い夏がやって来ても、
必要以上に水を飲まない。
寝覚めの悪い朝にも、
過去を悔やんだりしない。

愛されたいと思える人が、
僕にはまだ居ないけれど、
次の愛は、
きっと俺は俺で愛して行けると思う。

愛に飢えている男は、
本当の愛を、
まだ、知らないのだろう。
「解からない」
俺はそう、答えてみせる。